「アナと雪の女王」と「ヴァイキング」と「ノルウェーのスターブ教会」の関係は・・・

こんにちは。
正月休みも終わり本日よりバリバリ勤務する人も多い事でしょう。
明るい気持ちでスタートダッシュを切れば素晴らしい一年になりますよ。
2019年も張り切って行きましょう。

さて「来年の事を言うと、鬼が笑う」と言うことわざもありますが、
来冬公開の「映画情報」をお知らせ致します。
ネタはディズニーの大ヒット映画となりました「アナと雪の女王」ですが
パート2の公開が来冬に向けて動いている事がニュースとなりました。
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出展元:『アナと雪の女王2』は2019年冬公開!
 映画『アナと雪の女王2(仮題)』は今年11月22日の全米公開に向けて、現在製作が行われている。日本公開は同年冬の予定だ。

エルサ再び! – Disney / Photofest / ゲッティ イメージズ
【画像】再現度がすごい!舞台版『アナと雪の女王』

 約6年ぶりの長編続編となる本作。アナ役のクリステン・ベル、エルサ役のイディナ・メンゼル、オラフ役のジョシュ・ギャッドらおなじみのボイスキャストが続投する。実写版『美女と野獣』のル・フウ役でも知られるジョシュは2017年9月に続編の収録に入ったといい、「クリエイティブチームが物語を思い付いたんだ。待ったかいのあるやつをね」とツイートしていた。

 ストーリーについては伏せられているが、監督は前作と同じクリス・バック&ジェニファー・リー。脚本は、リーと共に『ドリーム』『プーと大人になった僕』などのアリソン・シュローダーが手掛けている。本国アメリカなどではエルサの相手役にはディズニー恒例の王子様ではなく女性のパートナーを望む声も多く、インターネット上で「#GiveElsaAGirlfriend(エルサにガールフレンドを)」運動が行われたこともあったが、果たして……?

 『アナと雪の女王』(2013)は世界興行収入12億7,648万335ドル(約1,404億円)を上げアニメーション映画史上最大のヒット作となっている。リー監督はこの功績などが認められ、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの制作部門のトップであるCCOにも就任している。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル110円計算)(編集部・市川遥)
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ノルウェーは「アナと雪の女王」の舞台

前回同様に「アナと雪の女王2」も大ヒットが予想されるかと思います。
まだパート2はどんな舞台設定になるかはベールに包まれていますが、
前回の舞台「アレンデール」のモデルは実は北欧の国「ノルウェー」なんです。

ノルウェーは「アナと雪の女王」の舞台

前回の「アナと雪の女王」公開の際にはノルウェーを訪れる旅行者が急増しました。
アメリカからノルウェーを訪れた観光客は2014年にはなんと3.5倍に増加。
そして人口わずか20万人あまりのノルウェーの第2都市「ベルゲン」が、「アナと雪の女王」の舞台の「アレンデール」だったので観光特需を受けたのです。

ベルゲン

ベルゲンの街並みは木造で出来た三角屋根のカラフルな住居が密集していて、まるでアニメの世界に入ってしまったような感覚を受けます。まるで「アナと雪の女王」の世界に入り込んでしまう様な雰囲気を醸し出しています。

そしてノルウェーには「アナと雪の女王」の要素が盛りだくさんです。

オーロラが見える

オーロラ
こちらの舞台はノルウェーでもトロムソやアルタ等の北上したエリアになります。
ベルゲンではオーロラ観測は難しいです。

トロルの舌

トロルの舌
インスタグラム等のSNSでインスタ映えする光景で良く投稿される「トロルの舌」
アナと雪の女王に登場する妖精「トロール」の名前がつけられたスポット。
高所恐怖症の人には耐えられない断崖絶壁!
本当に危険なので訪れる際にはかなりの覚悟が必要です。。。。
*冬場はスノーシューを履いて行くプログラムもあります。
お問い合わせはアリスツアーまで。

ガイランゲルフィヨルド


アナとハンス王子が湖畔でじゃれあって湖に落ちそうになった時のシーンのモデル場所です。
ノルウェーの四大フィヨルドの中ではガイランゲルフィヨルドは一番日数も掛かり、行くのがちょっと困難です。
日数は余裕を持って訪れましょう。

その他

その他にも「ツヴィンデの滝(ベルゲン郊外)」「アーケシュフース城(オスロ)」「ロフォーテン諸島」も「アナと雪の女王」の舞台となっています。

おっと!
ひとつ紹介をし忘れてしまうところでした。
忘れてはいけないのが。。。。。

ボルグンド・スターヴ教会

エルサの氷の宮殿


*映画の画像

ボルグンド・スターヴ教会


*実際の画像。似ていますか?

「ボルグンド・スターヴ教会」は「エルサの氷の宮殿」の舞台です。
スターヴ教会とは樽板(たるいた)教会とも呼ばれ、支柱と梁で構成された中世の木造教会の事なのです。
ヴァイキング時代後100年以上たった12世紀から14世紀の200年ほどの間に1000棟以上が建てられたそうです。しかしながら現存するスターヴ教会は28か所しかありません。
このスターヴ教会は実は一般的な教会と異なり、かなり興味深い作りになっています。

スターヴ教会に十字架が少ない訳

一般的な教会、特に多くのカトリック教会は十字架がシンボルマークとなっています。
しかしながらスターヴ教会にはほとんど十字架が見受けられません。
これはなぜなのでしょうか?
そして代わりにあるのが。。。。

キリスト教にとっては悪魔である「龍」=「ドラゴン」

こちら写真は「ボルグンド・スターヴ教会」の屋根です。
そしてこちらは龍=ドラゴンなのです。
キリスト教にあまり馴染みが無い日本人にとっては「何故これが不思議なの?」と思われるかと思います。
何故かと言うと、キリスト教にとって龍(ドラゴン)は悪魔の象徴なのです。
以下、新約聖書「ヨハネの黙示録」の一節です。
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1 またわたしが見ていると、ひとりの御使が、底知れぬ所のかぎと大きな鎖とを手に持って、天から降りてきた。
2 彼は、「悪魔でありサタンである龍」、すなわち、かの年を経たへびを捕えて千年の間つなぎおき、
3 そして、底知れぬ所に投げ込み、入口を閉じてその上に封印し、千年の期間が終るまで、諸国民を惑わすことがないようにしておいた。その後、しばらくの間だけ解放されることになっていた。
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日本の神社等では龍が祀ってあるので、多くの日本人は龍をありがたいものとして扱っています。
ところがキリスト教社会のヨーロッパにおいて、やみ嫌う存在である龍を祀ってあるのは大変不思議ですね。
その訳はなぜなのでしょうか?

ヴァイキングと北欧神話の影響?

8世紀から12世紀に北欧のスカンジナビア地方に住んでいた民族をヴァイキングと言います。
そしてそのヴァイキングの神といえば北欧神話で登場するオーディンやトール、フレイ、フレイヤ、バルドル、ロキなどでした。特に前述のトール(トロール)に対しての信仰は深くかったようです。
北欧の聖所であるスウェーデンのウプサラの神殿には三人の神が祭られていました。
中央にトール(トロール)
両脇にオーディンとフレイ
ですのでヴァイキングにとって重要な神はトール(トロール)だったのですね。


*森のトロール (テオドール・キッテルセン, 1906).
でもトロールと龍は関係あるのでしょうか??
どうやらトロールは龍と同様に邪悪な面がかなりあった様です。
トロールの存在を信じますか?破壊も幸せも呼ぶ妖精より転載
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スウェーデンやノルウェーでは bjergfolk(丘に住む人々)と呼ばれており、教会の鐘の音が聞こえない人里離れた場所で集団で生活しているとされています。

日の光に当たると石化してしまうため、基本的には夜行性とのこと。

そう、彼らこそが典型的なスウェーデン・ノルウェーのトロールなのです。

非常に気まぐれで、偶然人間に出会った際に気に入った場合には十分な富と幸福を与え、気に入らなかった場合には破壊と不運を与えるとのこと。

そして女子供の誘拐や財宝の窃盗を常習でしつつも、魔法や薬草の取り扱いが上手く怪我をした人間の手当てをすることもあるとか。

そしてノルウェーでは日常生活でモノが無くなった時にはトロールのいたずらと呼ばれ、特にトロール神話が日常生活に入り込んでいます。
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トロールはどうやら好き嫌いによって扱いを変える存在なようですね。
それに対して龍はどんな存在なのでしょうか?

北欧民話に出てくる龍

北欧の人々にとって民話で「トロール」の話も多いのですが、龍の話もあります。
有名な話の「竜王」より引用させて頂きます。
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Wikipediaより引用
子宝に恵まれないことを悩んでいた王妃は、魔女と出会い、男の子が欲しいなら赤い薔薇、女の子が欲しいなら白い薔薇を食べるとよい、と言われた。赤白両方の薔薇を食べてはいけない、と言われたのに両方とも食べてしまった王妃は、やがて醜悪な竜(大蛇)を生んだ。王はこれが自分の息子であることを否認したが、竜の王子は花嫁を見つけてくれないと父上を呑み込んでしまうぞと脅した。王は美しい姫を集め、地下に竜の館を造らせたが、竜が選んで館に連れ込んだ花嫁候補は、翌朝には食べられてしまっていた。こんなことが三度繰り返された後、羊飼いの娘が竜に見初められ、花嫁として差し出されることになった。竜の館に向かう途中、この娘は一人の老女に出会い、たくさんの木の枝、それぞれにミルクと塩水の入った二つの桶、大きな亜麻布を持っていき、七枚のシュミーズを重ね着するとよい、と助言され、その通りに支度した。館に来た竜が娘に服を脱いでと言うと、そのたびに娘はあなたが皮を脱いでと言い返し、これを七度繰り返した。最後の皮を脱ぎ捨てた竜の体を娘は木の枝で打ち、塩水に浸してからミルクに浸からせ、亜麻布にくるんで寝かせると、翌朝、竜はハンサムな王子になっていた。そうして二人は結婚した。
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この民話では王子が魔女の呪いによって竜として産まれて、花嫁候補の姫によってハンサムな王子に変わる事になってハッピーエンドになったわけです。
この話での「竜」は完全に魔物として扱われていますね。
ではどうして教会につけられるようになったのでしょうか?

龍はヴァイキングの守護人

前述した通りヴァイキングはスカンジナビアの人々を総称して言います。
ですが我々のイメージでは海賊として略奪を繰り返すヴァイキングですね。
ここでは海賊としてのヴァイキングに限定して話をさせて頂きますが、
彼らは航海の際に魔除けとして自分たちの船に龍頭をつけていました。
これはどのような理由でしょうか?
歴史的背景で考えるとヴァイキング時代の始まりとされる10世紀~は「カール大帝によるザクセン戦争」、
すなわちキリスト教徒と異教徒との戦争と時期を同じくしています。

カール大帝によるザクセン戦争

歴史家のRudolf SimekとBruno Dumézilはヴァイキングによる攻撃は
「キリスト教の広まりに対する反撃」ではないかと位置付けています。
だからヴァイキングが航海の際に龍頭を付けたのは、龍を魔とするキリスト教徒への反抗だったのでしょう。
一方において主たるヴァイキングは略奪をする「海賊」ではなく、「それ以外の民」でした。
そしてそれらの人々は「北欧神話」を信じ続けてきていました。

これらの事実から考察をするに「スターヴ教会」の屋根に「龍」がついているのは、
トロール等の北欧の神々を信じてきたヴァイキングの民が、
スカンジナビアに「キリスト教」が普及してきたのを警戒して、
教会に入り込み内部から破壊してきたのではとの仮説が立てられます。

果たして真実はどうなのでしょうか?
ぜひノルウェーに行く際には「スターヴ教会」を訪れてみて下さい。
そしてノルウェー人の気質を触れ合う事によって「本当の真実」を感じられるかもしれませんよ。
それから本当の「真実の愛」も感じられるといいですね!

ボルグンド・スターヴ教会:Borgund Stave Church
住所:6888 Borgund
行き方:ラールダルからボルグンド・スターヴ教会行きのバスが1日に1~2便運航しています。(約50分)

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