旅につながる世界の音楽♪ヨーロッパ編

こんにちは。
皆様はいかがお過ごしでしょうか?
本日は連休明けでドタバタなさっている方が多いかと思います。

さて先週より世界の音楽シリーズとの事で「アジア編」「北欧編」を記事にさせて頂きました。
今日もそのシリーズの延長との事で「ヨーロッパ編」を特集させて頂きます。
本来であれば北欧編も含めるべきなのですが、あえて別扱いとさせて頂きますね。

さてヨーロッパの音楽と言うと皆様はどんなイメージでしょうか?
ヨーロッパの音楽と言うとクラシックを頭に浮かべる方も多いと思います。
クラッシック界の巨匠「モーツァルト」「ベートーヴェン」「シューベルト」「ショパン」・・・
ヨーロッパでは多くの音楽家の名前が思い浮かぶ方が多いと思います。

オーストリアでは音楽の都ウィーンでのクラシックコンサート。

イタリアではオペラ。

どこの都市に行っても豊かな音楽文化をヨーロッパでは体験できます。
とはいうもののクラシック音楽はドイツで栄えているように感じる日本人が多いと思います。
ですが実際にはイタリアが「ルネッサンス」以降の音楽の中心地でした。
世界最初のオペラの上演も、16世紀末にイタリアで行われたらしいです。
またバロック期まで、モンテベルディ、コレルリ、ヴィヴァルディといった有名な作曲家たちを輩出しています。

以下、オペラはイタリアで生まれたより転載
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オペラは17世紀初頭、イタリアのフィレンツェで生まれました。バルディ家のジョヴァンニ伯爵は、芸術家や学者たちを集め、カメラータと呼ばれるサロンを組織して、理想の芸術を見出そうとしていました。彼らは、役者が朗唱するセリフの合間に、合唱隊が状況や心理描写を歌い上げる古代ギリシャ劇を再現しようとしました。音楽と文学が融合したギリシャ劇を復活させる試みこそ、今日に続くオペラ誕生のきっかけとなったのです。
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オペラは音楽と文学の融合性より誕生しました。
そしてその創造目的は「古代ギリシャ劇」の再現です。
先ほどイタリアが「ルネッサンス」以降の音楽の中心地と述べましたが、実はこの「ルネッサンス」がこの「古代ギリシャ劇の再現」と深く関わっているのです。

「ルネッサンス」とは14~16世紀のヨーロッパ社会の転換期に起った革新的な文化運動を言います。
「Renaissance」とは「再生」を意味するフランス語ですが、通常は「文芸復興」とも訳されます。

当時のヨーロッパの人々は、キリストの世界観のもとで暮らし、「神の教えが全て」でありました。
一方で東方のイスラム世界やビザンツ帝国は、古代ギリシャ・ローマの文化を受け継いでいたため、「人間中心の文化」を築いていました。
そしてヨーロッパの人々はキリスト教の世界観が堅苦しく思えたのでしょう。
「人間中心の文化」が良さげに見えてきて、だんだんと「現実的世俗的感覚」を取り入れていくようになりました。
そしてガリレオ・ガリレイやコペルニクスなどが キリスト教の世界観から離れて、科学に基づく新しい世界観を作ったのが「ルネッサンス」なのです。

古代ギリシャはキリスト教の世界とは離れたギリシャ神話をベースとする多神教の国です。
しかしながらイエス・キリストによって使徒に指名された十二使徒の活躍により「ギリシャ」「イタリア」等の異教徒の国々でも急速にキリスト教が広まっていきました。

しかしながらそれを良しとしないのが、元々「ギリシャ神話」を崇拝していた人達です。

古代ギリシア人たちは、ギリシア神話をそのまま信仰の対象にしていたわけではなく、確固とした教典や教義もありませんでした。
預言者も、教典も、教会も存在せず、神からの啓示もありませんでした。
それにもかかわらず、古代ギリシア人たちは、彼ら自身の経験から、神々によって「信心の報い」たる幸運、あるいは不運がもたらされると信じ続けていました。

そんな中でキリスト教は十二使徒が「イエスキリストが起こした奇跡」を解き明かす事により、「ギリシャ」「イタリア」でも多くの人々が信じるようになってきたわけなのです。

例えば悪名高き「暴君ネロ」です。

ある日、ローマで大火災が発生しました。
ネロは自ら先頭に立って消火活動に務めます。都市計画にも非常に積極的だったネロはまた、芸術好きでもありました。最初のうちは積極的な消火活動や焼け跡の復興を好意的に受け止めていたローマ市民でしたが、ネロが黄金宮殿の建設を計画していることを知ると、あれはネロの放火の仕業でないかと噂するようになります。

そこでネロはキリスト教徒をスケープ・ゴートにすることを思い立ちます。
彼は無実のキリスト教徒を磔にし火で焼き殺してしまったのです。
しかしその後キリスト教徒が無実であることが分かると、今度はネロを糾弾する動きが起こり、
ネロは海外への亡命を余儀なくされましたが、自害してしまいます。

この様にして多くのキリスト教徒は迫害される歴史を繰り返したわけです。
そしてこのルネッサンスはこの様な反キリスト教勢力が「目に見えない神」よりも「目に見える人間」を重要視させる事により、キリスト教が間違っている様に見せかけて、人々を誤誘導する目的の運動であったと仮定出来ると思います。

そしてこのルネッサンスにより誕生したのが「オペラ」ですが、この「オペラ」にも反キリスト教的要素が随所に含まれております。
「オペラってなんだろう?」より転載
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1871年イタリアは完全独立国になりローマ・ヴァチカンは政治から距離を置くことになる。そんななかで作曲された芸術作品の内容もキリスト教倫理の箍が外され自由な表現へと進んでゆく。「オテッロ」はその好例でありキリスト教倫理(ドクマ)を嘲笑する作品である。(ワーグナーの「タンホイザー」の最後、タンホイザーは贖罪の旅へとローマに行くが、教皇からも呪われ、また揶揄されるが、奇跡が起こる。ストーリーの流れから考えると、取ってつけたような考えもできる。)
しかし、そのヴェルディの作品中には、まだまだその箍がはまったままの作品が多く残ったことも事実である。現代社会のわれわれの感覚と倫理観、死生観、価値観等齟齬が生じる。「ラ・トラヴィアータ」「運命の力」「ドン・カルロ」等は良い例である。
そしてこのようなオペラを現代人が観る場合、現代社会人の観念とオペラの作品中の観念に、非常なずれが生じ“こんなバカな話があるかいなぁ、ばかばかしい“と現代人はオペラを過去の遺物として捉えてしまう。若者がオペラ嫌いになり寄り付かない原因である。決して高額の鑑賞費用の問題だけではあるまい。
事実クラシック音楽演奏会の会場には若者が圧倒的に多いではないか。
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要は当時のオペラの作品はキリスト教世界よりも、現実の人間社会の方が素晴らしいと思わせるためのプロバカンダの一環だったのでしょう。
オペラ等で人々が快楽を得られることにより、多くのヨーロッパの人々が信仰の世界から脱落していったわけです。

オペラもそしてクラッシックもその歴史的背景&宗教感を学ぶと、その存在意味合いが我々「日本人」からは理解出来ないものである事が理解出来るようになります。

「コンサート」や「演劇」はその場で聞いたり観たりして楽しむだけでなく、その歴史的意味合いも考えて見て下さい。
それをする事により「教会」「建築物」「銅像」との関わりも段々理解出来るようになりますよ。
そしてそれが観光の楽しみもより増していきますよ!

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