旅につながる世界の音楽♪アフリカ編

こんにちは。
皆様はいかがお過ごしでしょうか?
さて音楽シリーズが続いていますが今日のテーマは「アフリカ」です。

さてアフリカ音楽と言うとどんな音楽なのでしょうか?

一般的に「アフリカ音楽」=「太鼓」という、単純な図式でアフリカ音楽をイメージされることは多いです。
それも確かに正しいのですが、メロディーやハーモニーの美しさ、豊かさも特徴的です。
以下のサイトに詳しい内容が書かれています。
出典:アフリカの音楽より転載
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アフリカの社会では、楽器は古来より重要な役割を果たしてきました。
「楽器は、精霊によって人間にもたらされたものである」という神話は多く存在しています。
したがって、それに触れることができるのは、限られた一部の人間だけでした。
それが、グリオ、ゲウェル、或いはジャリなどとよばれる、世襲制の伝承音楽家です。

 文字のないアフリカ文化においては、シャーマンとしての彼等の役割は大変重要でした。
歴史を歌という形で伝え、儀式を司り、音楽で病気を直したり、
時には呪いをかけたりすることもできる彼等は、尊敬され、また怖れられていました。
そして偉大な王は、楽器の力、精霊の力を借りることによっていくさに勝ったり、
民を統治することができるのだ、といわれていました。

王様は王子が生まれると、かならず1人の優秀なグリオを彼に付けます。
グリオは常に彼につきそい、終生彼を助けることになるのです。
グリオの役割は現在でも生きています。
ンデップという、サバールのプログラムは、病気を直すために現在でも行われています。
また、数年前にはフランスの新聞記者たちが半信半疑でサバールのシャーマンを
取材に出かけたところ、かなり「濃い」めのデモンストレーションを受け、
床にのびている写真が紙面をかざった、という事件がありました。

サッカーW杯フランス大会で、ブラジルのエースストライカー、ロナウドが、
フランスとの決勝戦の直前に原因不明の奇妙な病気になったのも、
フランスチームのセネガル出身者が「まじないをかけたからのではないか」と、

あるグリオは言っています。
確かに、ロナウド以外のブラジル選手の動きも精彩を欠いていましたよね。

ドゥドゥ・ンジャエ・ローズはとても興味深いことを語っています。
「タムタムを叩いていると、何者かが踊りだすのが見えることがあります。普段はみえないものが。」
「演奏に熱中してくると、叩いているのが、このドゥドゥ自身ではなくなってきます。
私と他の何者かがひとつのタムタムを一緒に演奏しているのです。」
 「それは精霊にちがいない、と私は思っています。なぜなら、タムタムは精霊が作った楽器だからです。」

 最近の「癒し」ブームのなかで、
ヒーリング・ミュージックやミュージック・セラピーという言葉もよく使われるようになりました。
音楽が持っている力を、現代文明はようやく認めるようになったのでしょうか。

宇宙のリズムと身体の鼓動を正しくチューンすることによって、人を癒したり、
社会の秩序をコントロールしていた、音楽家=シャーマンたち・・・・彼等と
その音楽に学ぶべきことはたくさんあると思います。
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どうやらこちらの記事にあるようにアフリカの音楽も他国と同様に宗教と深い関係があるようです。
以下の記事でも宗教の差異による音楽の違いに関して言及されております。
出典:アフリカ音楽より転載
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アフリカ音楽という単一的で明確に識別可能な音現象が存在するわけではない。たとえば、大部分がイスラム音楽文化の影響下にある北アフリカの音楽やエチオピアのキリスト教会典礼音楽と、サハラ砂漠以南のいわゆる「黒いアフリカ」の音楽伝統との間には、長く相互交流が行われ、互いに影響を及ぼしあってきたにせよ、音楽的慣習のいくつかの側面に顕著な相違が認められる。ここではとくにサハラ以南の音楽伝統に限定して扱うことにするが、その伝統もまた、過去において個別の政治的、文化的単位として機能した多くの部族社会によって担われているがゆえに、独自の音楽的規範に基づく多様な音楽様式を示している。たとえば、音楽素材については、全音階的七音音階が相対的に目立ち、声楽では概して平均律音程に近いものが多いとはいえ、音数、音域、音程のいずれも一般化することはできない。また音楽運用の機会についても、儀礼、祭祀(さいし)、宴会、労働、娯楽など、生活との緊密な結び付きの下で多岐にわたり、その機能も、神話、伝説、教訓、時事的話題の伝達、権力者の風刺や賛美、訴訟、治療、雨乞(あまご)いなどさまざまである。そこで、そうした音楽的多様性を考慮に入れながらも、一つの音楽文化としてグループ化しうるような、「黒いアフリカ」の音楽の技法、構造、機能、演奏様式における顕著な特徴を、抽出、概括することにする。
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アフリカで最も信者が多い宗教はキリスト教です。
かっては異国の神を信じていたアフリカ諸国もスーダン・エチオピアを中心にキリスト教は広まりました。
特に15世紀の植民地支配時を中心としてです。
一方で対立するイスラム教は20世紀になって植民地支配が終わり独立が進むと拡大しました。
要は現在のアフリカ諸国の多くはキリスト教とイスラム教の2大宗教を信じる民が多いのです。

ところでアフリカミュージックを代表するものに「ブラックミュージック」があります。
その名の通り「アフリカのサハラ砂漠以南の黒人の音楽」と「西アフリカからアメリカ両大陸に渡った黒人の音楽」を含めています。そしてブルース、ゴスペル、ソウル、R&B、ジャズ、ファンク、ヒップホップ、ギャングスタ・ラップといった現在世界的に様々な音楽ジャンルとなって発展しました。

*アフリカ・ブラックミュージック

*アフリカ・ジャズ&ブルース

そしてこちらのブラックミュージックはキリスト教文化やイスラム教文化からは影響をあまり受けておらず、
伝統的な士着宗教の影響を受けています。
「黒いアフリカ」は祖霊信仰や自然崇拝に加え、サブサハラでは創造神の概念も存在しています。
また「呪術信仰」も根強く、これを担うシャーマニズムも健在です。
多くのアフリカの土着宗教には、予測不能な不幸が発生したとき、不幸の原因を想像力で理解するための適切な解釈を与え、その不幸に対処するための複数の観念や制度を内包したものであること、農耕儀礼や人生の通過儀礼など幸福を希求する儀礼的実践であることが、共通する特徴として見られています。

普段は何気なく聞いているブラックミュージック。
その歴史を深く考察するとアフリカへの旅もより深いものとなるはずです。
アフリカ旅行の前にはブラックミュージックの歴史をぜひ一度勉強して見て下さい。

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